今回の西表島での目標は野鳥ではなくトンボでした。
今まで西表島に幾度となく通い続けても出会えなかったキイロハラビロトンボです。
キイロハラビロトンボは日本では西表島にしか生息していない貴重なトンボで腹部が太く赤いことと胸部の黒黄のラインが特徴です。
オオハラビロトンボより一回り大きく腹部の赤がやや鮮やかな朱色に近く胸部の黒黄が帯になっているので一度見れば覚えられると思います。
キイロハラビロトンボ♂
林道の日の当たる明るい斜面の枯れ枝の高いところに止まっていました。
比較的暗い湿地付近にいるオオハラビロトンボとは完全に住み分けをしているようです。
今回は8個体見つけることができました。
キイロハラビロトンボ♀
キイロハラビロトンボは雌雄同色です。
雌も雄と同じようなところにいました。
キイロハラビロトンボは西表島の山奥にしか生息していないので、
探しに行くには1日潰す覚悟と20km程歩く体力が必要になります。
出現時期は9月上旬までとなっていますが実際に多く見られるのは梅雨前後と言ったところだと思います。
ただ、くれぐれも採集だけはしないでもらいたいものです。
今回も数人見かけましたが大の大人がアホみたいに長い虫網を振り回して国立公園を走り回っている姿は見苦しいだけです。
ちなみに、西表島の固有種ヤエヤマハナダカトンボは時期的にまだ早いので今回は探しに行っていません。
一昨年見つけた場所で8月に出会えるのを楽しみにしています。
キイロハラビロトンボ(黄色腹広蜻蛉)
体長;48mm〜49mm
発生時期;4月中旬〜9月上旬
国内分布;西表島
国外分布;台湾・ミャンマー・バングラディシュ・インド
撮影日;2013.5
撮影場所;西表島
希少性;★★★★★★
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