GWの台湾も後半になり同行のtetuさんが先に日本に帰る日になりました。
この後の予定は決めていなかったので3日目に見たヒゴロモの場所にもう一度行くことにしました。
ヒゴロモは本来はとっても警戒心の強い鳥なので丸見えの電柱や電線でじっとしているなんておかしいなと思っていました。
雄のヒゴロモが止まる場所はだいたい決まっていてしきりに低い声で囀っていたので、
近くに巣があるに違いないと思い辺りの木々を1本ずつチェックしていきました。
暫く探していると不意に1本の木の中からヒゴロモの雌が飛び出しました。
その木をチェックすると思った通り緑色の苔で丁寧に作った抱卵中の巣がありました。
※天気はずっと雨で暗かったので画像はそれなりに荒れています。
ヒゴロモ♂
雄は人が巣のそばに近づくと逆のほうへ誘うように飛んで行きます。
そして割と離れたところまで行くとぐるっと回ってまた巣の近くへ戻って行きます。
決してまっすぐ戻らずに一旦違う方向へ飛んでから方向転換をして巣の方へ戻るのでかなり賢い鳥だとわかります。
自分は巣を見つけてからはむやみに近づかなかったのでヒゴロモ雄も安心したのか定位置の電柱で落ち着くようになりました。
ヒゴロモ♀
卵を温めるのは雌の担当のようで飛んでいっても必ず30分程度で戻ってきました。
雄は巣の近くで見張るのが役目のようでときどき低い声で啼きながら縄張りを守っていました。
最初に発見したヒゴロモの巣から200mほど離れたところでもう1羽ヒゴロモ雄が高いところで啼いていました。
最初の雄は離れていても視線の片隅に入れているので間違いなく別個体です。
この雄の様子からここにも巣があると確信してじっと観察することにしました。
暫くすると雌が木の中から飛び出したのでその場所をチェック・・・いくらチェックしても何もありません。
そんな筈はないのにと思っていると暫くして不意に雄が餌を咥えて木の中に飛び込んできました。
おかげで1時間がかりでようやく巣の場所がわかりました^^;
ヒゴロモ♂
この雄は台湾3日目に見つけてブログに載せた雄と同一個体です。
おなじ木に同じ止まり方をしています。
巣を見つけたときに雛が孵化した感じで夕方から餌を運び始めていましたがタイムアップとなりました。
この日この場所にバーダーは1人もいなかったのでこのヒゴロモの営巣場所を知っているのはおそらく自分ひとりだと思います。
ヒゴロモをこんなに近くで鮮明に撮れることは営巣時だけらしいです。
今回の台湾での一番の狙いだったとはいえ我ながら上手くコトが運んだと思います。
フォトチャンネルです。
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